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商品作りに携わる人々- 富永朝和さんのご紹介

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富永朝和さん、お生まれが信州中川村、養命酒の発祥の地でもあります。十数年前でしょうか。当社駒ヶ根工場で蜂についてご講演を聴く機会に恵まれました。

その時の内容は、蜂の生活振りや生態について自分が蜂であるかのように、お話されたことが思い出されます。仕事はそっちのけ、あたまの中は常に蜂だらけ、脳細胞がハニカムになってしまったかの様に次から次へとユーモアを交えて話してくださいました。富永さんに「何で蜂に興味を抱かれたのですか」と聞いても、中々明解な返答がきません。小さい時から父親と蜂追い(信州では秋に地蜂の巣を探し、中にいる幼虫を食料として食べる風習があります。採巣の方法として魚等の肉片を真綿に縛り、蜂がその肉片を運んで巣に帰るのを真綿の目印を追いながら巣を探し当てます)に連れていってもらったそうです。

蜂追いは蜂の生態を知っていなければできません。
富永少年は父親と蜂追いをやっているうちに蜂のとりこになり、蜂の仲間となり、現在では蜂の親戚のように生態について知っています。それは、父親との蜂追いを原点として、研究心旺盛な少年の心をたき付けてしまったのです。「蜂の好物は何だろう」「女王蜂はどうして、一匹だけだろうか」「巣はどうして綺麗にできるのか」「どうやって、仲間同士連絡し合っているのだろうか」こんな疑問を抱くたびに富永少年は蜂をじっと見つめその生態を解明しながら蜂の仲間となっていったのでした。

疑問が解決すると、今度は自分で飼ってみようと考えるようになりました。手掛けたのがキイロスズメバチ、失敗の連続でした。キイロスズメバチを飼った人など聞いたこともありません。得意の観察から巣づくりしている蜂を3年間も観察することにしました。蜂の餌、子育ての様子、巣の環境、巣の作り方、観察を基に飼育できるまでに試行錯誤の十数年をかけました。そして、やっと自分が思い描いた様に巣を作り始めてくれたのです。それからは、蜂と親戚付き合いができ、蜂と気軽に話ができるようになったのです。親戚付き合いが始まると蜂に自分の思いのままの巣を作ってもらうことが出来るようになり、巣で芸術作品を作り上げることが出来る様になったのです。

これらの芸術品は、中川村の蜂博物館に展示されています。代表作は長野オリンピックの時にキイロスズメバチに作らせた、大きさが2メートルにもなる「蜂のオリンピックランナー」です。
キイロスズメバチはミツバチの天敵です。キイロスズメバチの観察や研究と同時に山岳地帯にひっそり生きている日本ミツバチについても観察や研究も進めてきました。
仕事の合間の観察がじれったくなり、会社勤めを辞め蜂との生活が始まりました。生計のためなら西洋ミツバチが良いのですが、採算を考えない富永さん、日本ミツバチの生態研究にものめり込んでしまったのです。そして、今では日本ミツバチの生態を知っている日本の第一人者となったのです。富永さんが「大学では科学的なことでやっているかもしれないが、実際、観察して蜂の生態を知っているのは私以外いない」とおっしゃることもうなづけます。

蜂との親戚付き合いが出来、知識も豊富になってくると日本ミツバチが西洋ミツバチに追いやられている現状を憂い、自分の持っている日本ミツバチの知識を後世に何とか伝承したいと「信州日本みつばちの会」を発足しました。そこで会長を引き受け、巣作り、採蜜法、分蜂の仕方など会員に伝えています。「分蜂の頃になると、日本全国から電話が入り眠れないことがあるよ。」と自分を頼ってきてくれる方には労を惜しまず指導している姿を聞くことが出来ました。そんな人柄ですから今年の「日本みつばち祭り」には、日本みつばちの愛好者が北海道から沖縄までどの県からも人が集まり約600人も参加しました。

今回、本舗で富永さんが採蜜した蜜をお分けしてくださる話がまとまり、貴重な蜂蜜の販売こぎつけました。なかなか手に入らない『日本蜜蜂のはちみつ』を是非ご賞味ください。

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